大地を思う娘の歌 助川久美子/作曲作詞
大地を思う娘は
涙流しつづけ

いつまでも いつまでも
思い つづける
遠くまで 追い求め
ひとつに なるために

大地を思う娘は
闇にもぐりこみ

どこまでも どこまでも
深い 穴の中へ
力強い ぬくもりに
出会う ために

大地を思う娘は
体を使い

のびやかに のびやかに
あなたに ささげる
天と地を 結ぶために
歓喜の声 あげて

大地を思う娘は
願いごとが叶い

いつまでも いつまでも
永久の 音を聴く
大いなる あなたのもと
抱かれ 眠る

この曲は、助川久美子が初めて作詞・作曲を自ら手がけた記念すべき第一作である。その成り立ちも彼女らしいものだ。

2002年春、その頃彼女は、極度の肩凝りを訴え、吉祥寺にある整体の治療院に通っていた。その帰り道、吉祥寺の街を歩いていると、突然メロディーと言葉が一緒にやってきた。詞の方は、急いで手帳に書き留め、メロディーは忘れないように頭の中で反芻しつつ、まっしぐらに家へ戻り、マイクをセットしてギターを握り、さあ録音するぞと思ったとたん、メロディーが頭からすっ飛んだ。書き留めた詞を読み返してもメロディーが出てこない。忘れてしまったものは仕方がない。アーティストにはよくあること。思い出すときは思い出すだろうし、忘れたままなら、それだけのものと諦めるしかない・・・。そう思っていると、一週間後、メロディーが蘇ってきたという。

この作品は、助川久美子の等身大の自画像である。大地に還り、大地と一体化したいと切に願う、自然児たる彼女が躍如としている。

われわれも時々出入りする、あるブラジル音楽専門のカフェのマスターは、この曲を聴いて、「これはハワイアンだね」と言った。


文/Anthony K.